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両親の納骨を終えました [家事]

両親の納骨を終えました。

父が綺麗にやり直したお墓です。
墓誌にはまだ兄の名前しかありませんでした。
母は希望していたわけではなく、海に撒いてくれとか本気か冗談かわからないようなことを言っていましたが、間際には任せると言ってくれたので、父母ともに入ってもらいました。

お墓を開けた中には兄の骨が骨壷に入ったまま置いてありました。兄の納骨は父が一人でやったので、遺骨が、お墓の中が、どうなってるか私は知りませんでした。母も知らなかったと思います。
それを見て、父母の骨もそれぞれ骨壷に入れたまま置いてもらいました。

仲良く並んだ両親と兄の骨壷を見て、ここに入ればまた家族と一緒になれ、死んだ後も家族で過ごしているような、家族みんなが仲良く楽しく暮らしていた頃に戻れるような、そんな気持ちになりました。
私の家族は、ボタンのかけ違いのような、小さな小さなすれ違いから、いさかいが絶えない時期がありました。
落ち着いた頃には深い溝が出来ていて、皆が元の仲が良かった頃に戻りたいと思っていたはずなのに、最期までその溝が埋まることはなかったように思います。その思いから、ああならないために私は今何を妻に子供たちにすべきなのかを常に考えていて、そのことが頭から離れません。
家の片付けで昔の写真をたくさん見ています。家族皆が笑顔で写っている写真がたくさん、本当にたくさん、出て来ます。何をしていたら良かったんだろうと考えても、もう戻ることはできないあの頃。
お墓に入れば、あの頃に戻ることが出来るような不思議な気持ちです。
母の骨を海に撒かなくてよかった。自分もここに入れてもらおうと初めて思いました。

残念ながら私には男の子がいません。娘たちはいつか家を出て、このお墓はすぐに無縁墓になるでしょう。家が途切れるのをおそれ、養子を取ってまで家を続けてお墓も維持してきた人たちの気持ちがようやくわかったような気がします。

でもまあ、正直納骨まではお墓には何の思い入れもなく、面倒だと思うことばかりでしたから、男の子がいても同じことを思うでしょうね。

年をとったということですかね。

しん
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